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品質保証の考え方① ― 品質管理との違いを整理する。

こんにちは。東北タツミ営業担当の髙橋です。
今回から「品質保証」について書いていきます。前回まで書いていた「品質管理」の内容と比較して読んでみると面白いかもしれません。

目次

1. 品質保証(QA)とは? ※QA=「Quality Assurance」

私が参考にしている『トコトンやさしい品質改善の本』のなかで、

品質保証は「お客様に満足してもらえる品質を保証する活動」と書かれています。一般的には下図のように、
品質の計画、確保、確認、約束、伝達の5つの活動で構成されています。

上記の活動より、お客様のご要望通りの製品、サービスの品質を請け負うためには以下2点が必要不可欠であることがうかがえます。

① 企業・組織の全部門がそれぞれの役割を明確にすること
② 相互に連携をとり活動していくこと

これは、前回書いた「品質管理」の内容と重なります。すなわち、社員一人ひとりが「不良を出さないようしよう」、「品質を維持・向上させよう」と日頃から意識し、行動することが大切だと思います。私自身も品質を守るためにできることは何かを考えて行動していきたいと思います!

では、品質を保証していくうえで、たとえばどのような取り組みがあるのか?本書には以下3点が書かれています。

① 品質は工程でつくり込む(工程で保証する)
② 全数を保証する
③ 現地・現物で確認し、5WHY(後のブログで詳細を説明)で真因を追求する

まず大事なのは、「不良の発生防止」と「不良の流出防止」です。後工程に不良を一個も流さないように細心の注意を払い、上記3点の取り組みをします。

たとえば①では、「QC工程図」が活用されます。QC工程図とは、製造工程のなかの各段階で、品質特性として何をチェックするか、品質に影響を与えるものとして何をチェックするかを明記した一覧表です。

営業部門ではお客様のアフターフォローのとき、「QC工程図」を見ることがあります。

ただし、書かれている内容が理解できても、品質管理課がどのように分析し、作成しているのか、把握できていない部分もあります。中国研修では、そういうところも含め、わからないところをわかるようにしていきたいと思います!

2. 「品質保証」と「品質管理」の違い

前述の内容だと「品質保証」と「品質管理」の違いがわかりにくいかもしれませんので、ここで簡単に両方の内容を比較してみます。

上図より、「品質保証」はお客様側視点、「品質管理」は製造側視点の品質活動といえます。また、品質管理をおこなうことによって、「お客様が安心して購入し、満足感をもって使用することができる」という品質を保証することが可能になります。

つまり、企業にとっては、品質保証が「目的」で、品質管理は「手段」です。したがって、品質を保証するためには、適切な品質管理をおこなうことが重要であると考えます。

3. まとめ

① 品質保証とは、お客様に満足してもらえる品質を保証する活動。
② 企業の部門がそれぞれの役割を明確にし、相互に連携をとることが重要。
③ 品質を保証するうえで、まずは「不良の発生防止」「不良の流出防止」が重要。
④ 品質保証が「目的」で、品質管理は「手段」という関係。

ご覧いただきありがとうございました。
次回は、「品質保証」の続きの内容を書いていきます。引き続きよろしくお願いいたします。

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