東北タツミ現場発AIプロジェクト vol.28:AIを入れて分かったのは、「結局ブログが必要」ということでした。 2026 10/20 スタッフブログ 2026年10月20日 2026年10月20日 こんにちは。広報兼、業務改善担当の酒井です。 前回は、部品選定アシスタントがどんな順番で質問しているか、中の流れを公開しました。 あわせて読みたい 東北タツミ現場発AIプロジェクト vol.27:「AI部品選定アシスタント」はどんな順番で質問している? 中… こんにちは。広報兼、業務改善担当の酒井です。 前回は、ウェブサイトの画面下に「AI部品選定アシスタント」を設置しました、という話を書きました。 今回はその中身の… 今回は、このアシスタントを作ってみていちばん意外だったことを書きます。 結論から言うと、「AIを入れたら、ブログがもっと必要になった」んです。逆だと思っていたので、自分でも驚いています。 目次「ノズル」と入れても、最初は何も出せませんでした 先日、こんなご要望をいただきました。 「ノズルと入力したら、サイトの中のノズル関連のページも出てきませんか」と。 やってみたら、商品データとしてのノズルは1件もありませんでした。コネクタは208件分のデータが入っているのに、ノズルはゼロ。 ただ、調べてみたら別のところにありました。固定ページが4ページ、ブログ記事が20本以上。 「廃番になったSMTノズル、どこで調達する?」といった記事です。これまで書きためてきたものですね。 結果として、アシスタントは「SMT実装ノズル」のページや、廃番ノズルの記事をご案内できるようになりました。商品データが無くても、記事があったから案内できた。これが無かったら、「該当なし」で終わっていたわけです。 AIはサイトに書いてあることしか言えません 当たり前の話なんですが、実際に作ってみると重みが違います。 うちのアシスタントは、外部のAIサービスを使っていません。サイトの中にある情報だけを探して出します。だからサイトに書いていないことは、絶対に答えられない。 これ、実はChatGPTのような一般的なAIでも、根っこは同じだと思っています。ネット上に情報が無いことは、それっぽく答えてはくれますが、中身が無い。むしろ、無いまま答えてしまうから怖いという話は、vol.24で書いたとおりです。 「答えられなかった言葉」が、次に書く記事のリストになる 今、アシスタントには検索された言葉を記録する機能を付けています。そのうえで、「検索されたけれど0件だった言葉」を一覧で見られるようにしました。 これが面白くて、0件だった言葉のリストが、そのまま「これから書くべき記事のリスト」になるんです。 お客様が使う言葉と、こちらがサイトに書いている言葉は、けっこうずれています。こちらは型番と規格で書いているけれど、お客様は「マイク用」「この機種に合うやつ」と探している。そのずれが、数字で見えるようになりました。 記事が脳みそで、AIは道具でした 半年ほどAIを触ってきて、最近やっと腑に落ちたことがあります。 AIは、あくまで道具です。賢い道具ですが、扱う中身は持っていません。中身は、こちらが持っている情報の方です。 どの実装機に、どのノズルが合うのか 廃番になった部品を、過去にどう代替したか この用途なら、この型番が向いている こういうことは、カタログには載っていません。現場で積み重ねてきた、うちにしかない情報です。それを記事にして置いておかないと、AIが参照する材料がそもそも存在しない。 逆に言うと、オリジナルの情報が多いほど、AIの出す答えは良くなります。他所にも載っているカタログ値を並べても、差はつきません。差がつくのは、現場の判断の方です。 だから、AIを入れたあとの方が、ブログを書く意味が増えたと感じています。記事が脳みそで、AIはそれを扱う手足。順番が逆になることはないんだな、と。 おわりに そんなわけで、これからも地道に書いていきます。事例も増やしていきます。 もし「こんなことが知りたい」「この部品のことを詳しく書いてほしい」というご要望があれば、ぜひ教えてください。それがそのまま、次の記事になりますし、アシスタントが答えられることも増えます。 それでは、また!! スタッフブログ AIプロジェクト