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東北タツミ現場発AIプロジェクト vol.5 : 中国で今流行っている「AIのエビ飼育」について考えてみた。

こんにちは。広報兼、業務改善担当の酒井です。

さて、先日の記事で「AI環境を、日本と中国で合わせることの難しさ」について書かせてもらったのですが、お読みいただけましたか?(読んでいない方はこの機会にぜひ!)

その後に、東京営業所で働いている中国出身のヤンさんと、中国でのAIトレンドについてお話していたんですが、どうやら、中国でもAI利用については今ものすごく大きな動きが出ているようです。

目次

今、「養蝦(エビを育てる)」が、中国のAI市場では流行っている!

世界で有名なIT企業といえば、ずいぶん前から「GAFAM(Google,Apple,Facebook,Amazon,Microsoft」の独占のような時代が続いていますが、中国にも「BATH(Baidu,Alibaba,Tencent,Huawei)」という四大IT独占企業があります。

今回、このBATがこぞって、おすすめしているAIエージェントアプリが「OpenClaw」というもの。

この「OpenClaw」を一言で表すと、自分のパソコンを自動で操作して仕事してくれるAIシステムという感じでしょうか。

例えば、OpenClawが入ったパソコンにSlackなどのチャットアプリで、

「昨日届いたA社の〇〇さんからのメールに添付してある見積書の内容を確認して、それにあった提案書の叩き台資料を作っておいて」

みたいな感じでお願いすると、パソコン内のメールを開いて、それを元にパワポやChatGPTがブラウザで開いて叩き台の資料を勝手に作ってくれるという…

まぁ、パソコンの中に作業をしてくれる部下が入っちゃった!みたいな恐るべきAIアプリがあるんです。

このOpenClawの利用を、中国ではBATを中心に強烈に推進しているとのことだったんです。

こんなニュースも出てました。

このOpenClawというアプリは使えば使うほど頭が良くなるそうで、自分専用のOpenClawを育てることをアプリ名にあるClaw=エビからとって、「養蝦」と中国では呼ばれているそうです。

ただ、このOpenClaw、中国初のアプリではなく、開発元はオーストリア。
去年の末に発表されてから、世界でも注目されていたアプリなんですね。

実は、僕も早速こいつを自分のパソコンに入れて試してみようか!!と意気込んでいた矢先、こんなニュースを見つけてしまったんですよ。

どうやら、この OpenClawそのものがダマされて、PC内の関係のない情報に、外部から勝手にアクセスされてしまう恐れがあるという事例が多発しているとのこと。

よくよく考えたら、確かにそうだよな。チャットを乗っ取られたら一貫の終わりだ…と思い、導入するにしても新しくパソコンを買って空っぽの状態から始めることにしよう…と思っていたんです。

そんな矢先に、中国でのOpenClaw大流行のニュース。なんでこんなことが起こるんだー!ということをヤンさんに聞いてみたところ、面白い答えが返ってきたんです。

なぜ中国ではOpenClawが率先して流行り始めたのか?

流行したのには大きくわけて2つの原因があるのでは、とのことでした。

1.BATHのようなプラットフォーマーのお墨付きがあるから

先ほど例に出したように、中国では「BATH(Baidu,Alibaba,Tencent,Huawei)」というITのプラットフォーマーがいます。

この4社ともに、OpenClawの導入に対してキャンペーンを打つなど、普及の推進をしているそうです。
これにより、多くの国民が「大手が出しているなら大丈夫だろう」という安心感…というよりも、心理的ハードルが下がったような形になり、急速に普及しているのでは…とのことでした。

2.「利便性」が「リスク」を圧倒的に上回る文化

中国では、歴史的に「便利であれば、多少のプライバシーやセキュリティには目をつむる」という傾向が強いです。

電子マネーなどのWeChat Payなどの浸透時も同様でしたが、「生活が劇的に楽になる」という実利が、目に見えないリスクへの恐怖を一旦上回る。

セキュリティよりも「今の流行りに乗り遅れない」「これを使えば得をする」という熱狂が、リスク管理の議論を追い越してしまっているのが現状のようですね。

この辺りは、日本とは大きく違う部分だなと改めて感じました。

形はどうあれ、AI化は確実に世界でどんどん浸透してきている。

こんな感じでAIに対しての動きは、各国、形はどうあれ、多様性をもって確実に浸透してきていますね。

一年後、どこまで人間の仕事を、AIが代替するようになっているのか。
そしてAIにどう指示を出せば仕事はスムーズに回っていくのか。

日々の業務をこなしていく中で、この業務はどうやったらAIで自動化できるんだろうか。と考えるのが最近のクセになってきたような気がします。

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