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自分の部屋に人が入ってきやすい様、ドアを開け放つことの重要性。

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「部下の仕事が見え過ぎていた」かつての営業課長時代。

皆様、こんにちは。東北タツミ営業部です。

今日は私が出来ていなかったことを痛感させられた失敗談をさせていただこうと思います。

それは、かつての私が部下、特に「若手との接し方」について間違っていたということです。

それに気づかされたのが、会社の同僚たちと久々に集まろうという話が持ち上がった時でした。

同僚たちとは、かつて私が営業課長で部下を持ちながらも、自らもバリバリと仕事をしていた時代からの仲間。

お互いに予算ノルマを背負い、結果を出すことでいっぱいいっぱい。

いわゆるプレイングマネージャーとして部下を指導しながら最前線で働いていた時の「24時間働けますか」を地で行っていた様な時代の仲間たちです。

その頃、私は部下たちにも自分と同じくらいの結果を求めていました。

できなければ、「なんで、できないんだ!!」と激昂することもありましたね。

悪い意味で「部下の仕事が見えすぎていた」んでしょう。

その時代の部下を飲みに誘ってみたところ、本当にびっくりするくらい反応が悪いんです。

今となってはわかりますが、その時代の雰囲気があったとはいえ部下にとってはいい上司ではなかったんでしょう。
部署内に余裕がある空気を作れなかった結果ですね。

人がよってくる雰囲気をつくる環境作りは、計算してつくらねばならない。

営業課長を経て部長になった時、仕事の内容がガラッと変わりました。

自分で「営業」をして数字をつくるのではなく、どちらかというと営業からの「報告」を受けることの方が多くなったのです。

そうなってくると、部下の仕事が見えにくくなる分、「部下達がいかに報告をしやすくするか」という方に目が行く様になるんですよね。

かつて、田中角栄が通産大臣になった時にやっていたことで、

「大臣の部屋の扉を開けておく。」

というものがあります。

私もその真似をして、海外勤務でシンガポールに行った時は常に部屋のドアを閉めなかった。

あと、ただドアを開けておくだけでなく、部下と雑談も積極的にする様にしました。常に部屋に入りやすい雰囲気というか匂いを出しておいたんです。

そうすると本当に部下がスッと部屋に入ってくる様になって、統率が取れた組織が出来たんですね。

これは実は対外交渉、つまり営業でも本当に大事なことだと今の私ならわかります。

私たちの様に、他の会社も扱っている様な商材を扱っている会社は、お客様に選んでいただく必要があります。

その時に、いかにお客様との接点を増やすか。それは雑談でも構いません。

一見、雑談を交わしている様に見えて、顧客との信頼関係を育成していくことをしているわけです。

最終的に注文をするのは人ですから、そういった雑談の様な信頼作りに対する仕掛けが、ボディブローの様にじわじわと聞いてくるわけです。

これは数字ばかり追っていた営業時代には、なかなか気づけないことでしたね。

今では、私も若手を育てる立場になりましたが、自分とお客様のやりとりを部下に聞かせることが、一番の教育だと思える様になっています。

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