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【中国工場】“見える化”と“使いやすさ”で安全確保!社内電気環境のアップデート

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小さな工夫で大きな安心を― 配電盤ラベル整備とEV充電設備の改善事例 ―

日々の業務を支える社内の電気設備。
その「使いやすさ」と「安全性」は、意外と見落とされがちですが、実は社員の安心・快適な職場環境に直結しています。
今回は、中国工場にて、電気技師の余(ユ)さんが行った2つの改善事例をご紹介します。

■ 配電盤のラベル整備で「操作ミスゼロ」へ

まず取り組んだのが、配電盤内スイッチへのラベル付けです。
これまで、どのスイッチが何の電源か分かりにくく、誤ってブレーカーを落としてしまうケースがありました。

そこで余さんは、すべてのスイッチに名称を記載しました。
例えば「倉庫エアコン」「生技室照明」など、用途が一目でわかるように明記。さらに、常に電源を入れておく必要のある「監視カメラ用スイッチ」には「監視切るな」といった注意書きも添えました。
また、使われていない配線には「空線予備」と書かれ、今後の運用にも役立つ工夫がされています。

ラベルは配電盤の内側に整然と貼られ、誰が見ても分かるようになっています。これにより、スイッチ操作のミスが大きく減少しました。

■ EVユーザーのための屋外防水コンセント設置

次に対応したのが、EV(電気自動車)を所有する社員からの要望でした。
「会社で安全に充電したい」という声を受け、余さんは防水・漏電対策の整った屋外コンセントを設置。

まず、車両に適した専用の防水コンセントを選定し、1階の駐車スペース脇に設置しました。
設置されたコンセントは、漏電保護付きで、通電確認用のランプも備えています。充電時は防水カバーでしっかり保護され、安心して使用できます。

また、長い電線をすっきり収納できるよう、壁にはコードリールも設置。未使用時にケーブルが垂れ下がってしまうのを防ぎます。
設置後の試験充電も問題なく完了し、今後も定期的な点検で安全性を維持していきます。

まとめ:社員の声に寄り添う“見えない改善”

今回の2つの事例は、どちらも一見地味に見えるかもしれません。
しかし、日常の中で誰もが安心して作業できるようにする、まさに“縁の下の力持ち”のような改善です。

電気設備の整備は、「事故を防ぐ」だけでなく、「迷いなく使える」ことも重要。
これからも、社員の声をもとに、見えないところまで丁寧に、安全で快適な職場づくりを進めていきます。

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