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半導体という大きな波を日本はつかめるのか?TSMCの熊本上陸とラピダスの不安。

こんにちは。東北タツミ商品部です。

みなさん、もうご存知かと思いますが、台湾の半導体製造メーカーのTSMCが熊本に上陸しましたね!

第二工場まで建設が決定し、第三工場も…?というところまで話が進んでいるようです。

TSMCと言えば、世界の最先端半導体のシェア9割を誇る会社。

テスラなどの電気自動車やiPhoneなどのスマホはもちろん、スペースXなどが打ち上げている宇宙衛星や、ウクライナ戦争などで使われているジャベリンなどの最新の軍事兵器などにもおそらくsmtcの半導体チップが使われていると考えてもいいでしょう。

最先端技術の未来を担う会社が熊本にドカンと工場を建てたものですから、地元の盛り上がりは本当にすごいものだそうですね。

TSMCなどの発表によると、熊本県内の2つの工場で計3400人以上の雇用を見込む。工場周辺ではすでに地価が高騰し、従業員らの住宅や交通網などインフラ整備も進む。九州経済調査協会は、TSMC進出による熊本県への波及効果は2030年までの10年間で約10兆5360億円に上ると試算する。
参照:https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-05-11/SD5HP2T1UM0W00

台湾有事の関係もあって、中国からなにかされる前に日本に工場を移した。(アメリカとドイツにも工場を作ったそうですね)ということもあると思いますが..このニュースを聞いた時には本当に驚きました。

目次

TSMCの躍進の裏にオランダのASML半導体製造機器会社とのつながりあり。

では、なぜTSMCがこんなに伸びることができたのか。実はその裏にはASMLというオランダの半導体製造機器会社との繋がりがあるわけです。

このASMLですが、世界で唯一の「EUV露光装置」という光で実装する装置を開発する会社。つまり最先端技術はたった一社で作られた装置で実装されているのです。これも驚きですよね。

1台数百億という途方も無い金額の装置。
ただ、それ以上の価値を生み出すことは間違いないこの機会を世界中の会社がこの装置を欲しがっている中で、優先的にTSMCに卸しているのは何故か。

それは、かつてTSMCからASMLに技術協力をしていたことがあったそうなんですね。TSMCの技術を最初にASMLに渡していたことによって、今のASMLがあるといっても過言ではないわけです。

参照:http://www.world-economic-review.jp/impact/article2713.html

日本のラピダスは世界の半導体製造のトップ企業になれるのか…。それとも…。

そして、TSMCとタイミングを同じくして発表されたのが国産の半導体会社「ラピダス」ですよね。

Rapidus株式会社は、2022年8月10日、トヨタ自動車デンソーソニーグループNTTNECソフトバンクキオクシア三菱UFJ銀行の8社及び創業個人株主12名が総額73億円を出資し、先端半導体の国産化に向けて設立された。
参照:ウィキペディア

ASMLの技術に追いつけ追い越せを目標に、大手会社が協力して立ち上げた会社。

そして、国による支援額は9000億円、もはや国家プロジェクトといっても過言では無い規模の会社なのです。

それくらい半導体は今後の日本の経済を立て直すくらいの破壊力をもっているんでしょうね。

ものすごい夢がある話じゃ無いですか。と思う反面、やはり気になってしまうのは「大企業気質」が出なければいいけど…。という部分。

例えば、同じような話で「ジャパンディスプレイ」が挙げられるとおもうんですね。

ソニー・東芝・日立製作所の中小型液晶ディスプレイ事業を統合し2012年に発足。国からも巨額な補助金が投入され、今後の世界一のデバイスのディスプレイ会社になると意気込んで始めたものの赤字続き。

最終的には経営立て直しのために税金を食い尽くすゾンビ会社なんて言われている始末。

こういったことにならなければ良いのですが、と私は思ってしまうわけです。

おそらく「大企業気質」の人たちが前例のないことをやるのは無理があると思うのです。

これからの時代は前例のあるトップダウンだけではなく、有能な若手の話をしっかりと聞くボトムアップも混ぜて行かなければ前例を上回ることは難しいでしょう。

日本の製造業の新たなフェーズはどうなっていくのか。私も日々、製造業に関わりながらしっかりと見ていきたいと思います。

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