双方向に歩み寄る「双向奔赴式コミュニケーション」の実践から学んだこと 2025 10/20 未分類 2025年10月20日 2025年10月20日 この記事は中国工場の営業・朱さんの記事になります。 目次信頼を生む“両想い”のようなコミュニケーション 人と人との間に「双方向のコミュニケーション(双向奔赴式)」が築かれると、信頼の橋がすぐにかかり、最終的には双方の合意形成がスムーズに進みます。 職場の同僚とのやりとりでも、クライアントとの打ち合わせでも、この双方向型のコミュニケーションは非常に効果的です。お互いが気持ちよくやり取りでき、結果的に納得感のある結論にたどり着けます。たとえ意見が分かれても、「和して同ぜず」、次の対話に向けた余白が生まれるのです。 「双向奔赴式コミュニケーション」とは何か このコミュニケーションの本質は、お互いが相手の立場や考えを理解しようとする姿勢にあります。自分からまず、相手のニーズを見つめ、理解しようとする。そして自分の要望も明確に伝え、相手に理解してもらうよう努力する——その循環こそが「双向奔赴(お互いに向かい合って歩み寄る)」の姿です。 実際の例:納期交渉の場面から たとえば、クライアントとの納期調整の場面。発注から30日で納品(LT:Lead Time)という取り決めがある状況で、やり取りはこう進みました。 クライアント:「えっ、25日もかかるんですか?」私:「◯◯様、このご注文は30日納期の契約となっており、25日納品は予定より早い対応になります。ただ、もしお急ぎでしたら、メーカーに前倒しの調整が可能か確認いたします。ご希望の納期はいつ頃でしょうか?」クライアント:「15日後に欲しいんです。」私:「15日後ですと、ちょうど長期休暇を挟む関係で少し難しいかもしれません。ただ、最短納期を確認してまいります。少々お待ちください。」クライアント:「わかりました。」私:「メーカー確認の結果、1週間前倒しが可能で、18日後にお届けできます。」クライアント:「それなら大丈夫です。こちらも予定を調整します。」私:「ありがとうございます。進捗は追ってご連絡いたします。」 ——こうして、双方が歩み寄る形で納得のいく合意に至りました。 家族との間ではなぜ難しいのか 興味深いのは、同じことを家族間で行うのは意外と難しいということです。その理由は、家族に対して「わかってくれて当然」という過剰な期待を抱いてしまうから。相手の言葉に不満や怒りが含まれると、感情がすぐ反応してしまい、理性的なやり取りができなくなります。結果として、言葉の応酬や感情的な衝突に発展しがちです。 “相手を理解する勇気”が双方向の第一歩 つまり、双向奔赴式のコミュニケーションを実現する鍵は、期待や評価をいったん脇に置き、相手の立場を理解しようとすることです。 相手の感情に引きずられず、その裏にある本当の要望を見つめ、同時に自分の考えも落ち着いて明確に伝える——。 この「理解し合う姿勢」こそが、真の意味での双方向コミュニケーションを成立させ、自然と信頼と共感を生み出すのです。 未分類