MENU

Q:コネクタ製品の材料費はどの部分から削減出来ますか。

目次

A:一番削減のインパクトが大きいのは「金属費」になります。

ご存知の通り、多くのコネクタ製品は金属と樹脂の組み合わせです。

コネクタの材料費の求め方を式にすると、

材料費=(金属材料費+金属メッキ費)+樹脂材料費

となります。

上記の材料費を構成する要素として、一番多くの改善要素を含むのが金属材料費になります。

■金属材料費は仕入れ方と加工の仕方で調整することが可能です。

コネクタ製造には金属端子、シェルを作る為に色々な幅、厚さの銅材板が必要です。

それぞれの(幅、厚さ)銅材リールなので、銅材屋から購入する為に、全てMOQ(Minimum Order Quantity=発注できる最低数量)があります。

使う銅材の種類が増える程、在庫コストが増えてしまいます。

もし社内がすべて同じ幅の銅材リールで統一したら、どのような製品でも同じリールを使うことになり材料在庫の観点から見た場合は一見無駄がなくなるように見えます。

ただし、多くの製品の場合、金型に必要な部分以外の「余白」が増えてしまい、スクラップが増えることで結局コネクタの金属部品単価に影響してしまいます。

このような観点から、無駄が出ないような金型設計を考える必要もあります。
金型設計にしても一度作るだけでもかなりのコストがかかりますので、慎重に行う必要があります。

よりお客様にとって良い価格を出せるように、金型設計から銅材の仕入れ方まで、材料費についての研究は日々追求しています。

目次
閉じる