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サプライヤー工場監査の感想

今回の記事は中国工場の品質管理部・柯(か)さんの記事になります。

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初めての外部監査へ同行

先日、購買部の鐘さん、黄さんと一緒に、銅材サプライヤーの工場監査に行ってきました。品質管理部に入った1年、サプライヤーへの外出監査はこれが初めてでしたので、わくわくすると同時に、少し緊張もしていました。

 見学メインだと思ってたのに、いざ現場に着いたら、まさかの展開が…簡単な打ち合わせの後、いきなり監査側として質問をする役を任されたのです。まるで外部審査員が我が社に来た時のように。ただ今回は、自分が「質問する側」に回りました。すぐに役割に徹するしかなく、チェックリストを頼りに各工程について一つひとつ質問をしていきました。

 とはいえ、最初のうちはどう質問すればいいのか要領がつかめず、質問を投げかけては形式的な回答をもらい、「はい、分かりました」とだけ返す気まずい繰り返し…。でも幸い、すぐに購買管理の項目が回ってきて、その部分は鐘さんにバトンタッチ。私はその間、彼の質問の仕方を必死で観察し、こっそり勉強させてもらいました。その後、品質関連の項目では少しコツがつかめてきて、いくつか貴重な気付きも得ることができました。

 感じたのは、会社が違っても体系文書の基本は90%くらい似ているということ。みんなISOの要求事項をそのまま採用しているからです。ただ、具体的な文書や記録の名称や言い回しは会社ごとに違うんです。ときには相手に伝わるよう、言い方を何度か変える必要もありました。それから、形式的な回答が返ってきたときは、必ず紙の記録(証拠)を提示してもらうようにしました。逆に、我々自身が文書を作成・記録する際も、何を記録すべきかにはコツがあると気付きました。今回は役に立たない流程をたくさん記録してしまい、後で報告書にまとめるのに苦労しました。本当は、文書番号、日付、具体的な事象、対策内容などを押さえるべきだったんです。

 今回は単なる工場見学ではなく、主導権が突然自分に渡されたことで、緊張はしたものの、より多くのことを学べた実り多い訪問になりました。

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