【現地レポート】六角ナット需要の高まりとタツミ中国工場の対応 2025 4/09 スタッフブログ 2025年4月9日 2025年4月9日 皆さま、いつも大変お世話になっております。今回は、タツミ中国工場より最近の市場動向と、それに対する当工場の対応をご紹介いたします。 目次■ 最近の動向:六角ナット(M9)需要の増加 近頃、φ6.5ジャックをご注文いただくお客様より、「六角ナット(M9)を付属品として一緒に提供してほしい」というご要望が増えています。 この背景には、お客様の「発注管理の効率化」「部品調達の一元化」などのニーズがあり、非常に合理的なご意見と受け止めております。 ■ 市場にある六角ナットの利点と課題 現在市場に流通している六角ナットには、以下のような特徴があります。 ● 利点 価格が安価で調達しやすい ● 課題 品質のバラつきが大きい(寸法精度が安定せず、自動機では使用困難) 重要寸法における不安定さ(1個ずつサイズが異なる) ■ 中国における六角ナットの製造拠点 中国国内での六角ナット・ネジ類の製造は、浙江省慈溪市(Cixi)、余姚市(Yuyao)が中心です。この地域は国内生産量の約70〜80%を占めており、広東省東莞で生産されるジャック・コネクタ類のネジも、実はこのエリアから供給されているものが多いのです。 ちなみに、タツミ中国工場は浙江省杭州市に位置しており、慈溪・余姚から車で2時間以内。調達面での地の利があり、迅速な品質確認・仕入れ判断が可能です。 ■ お客様からの声 ● ご要望①:ジャックと付属品をセットで提供してほしい 発注・管理の手間削減が可能 セットで購入すれば価格面でも合理的 ● ご要望②:中国製品の品質に対する不安 サンプルは良くても、量産になるとバラつきが出る 「いつでも高品質なものを安定供給してほしい」 ■ タツミ中国工場の品質管理体制(六角ナット例) お客様の不安を払拭するため、当工場では以下のような多段階品質検査を導入しております。 通り止まりゲージ検査(全数) 信頼性検査(メッキ・環境負荷物質・材質など/1個) 精密寸法検査(重要箇所/5個) 外観検査(抜き取り):AQL 0.1で実施 また、複数仕入先のサンプルを比較し、「寸法のバラつきが少ない企業」を選定。単価や書類だけでなく、「現場・現物・現実」を重視した判断を徹底しています。 ■ 最後に:コネクタ+付属品のトータル提供も可能です! ジャック・コネクタにナットなどの付属品をワンセットで提供することで、「価格」「品質」「管理効率」のすべてを改善することが可能になります。 品質やコストに課題を感じているお客様は、ぜひ一度、東北タツミまでご相談ください。 ■ 注意事項 今回の図面には簡単な寸法表示を入れておりますが、必要に応じて削除・調整も可能です。なお、該当の六角ナット(M9)は英国規格を基にした汎用品であり、市場にも多数流通している製品です。 今後も、現地のリアルな声や改善の取組みをブログやレポートで発信してまいります。 どうぞよろしくお願いいたします。 スタッフブログ