MENU

【現地レポート】六角ナット需要の高まりとタツミ中国工場の対応

皆さま、いつも大変お世話になっております。
今回は、タツミ中国工場より最近の市場動向と、それに対する当工場の対応をご紹介いたします。

目次

■ 最近の動向:六角ナット(M9)需要の増加

近頃、φ6.5ジャックをご注文いただくお客様より、「六角ナット(M9)を付属品として一緒に提供してほしい」というご要望が増えています。

この背景には、お客様の「発注管理の効率化」「部品調達の一元化」などのニーズがあり、非常に合理的なご意見と受け止めております。

■ 市場にある六角ナットの利点と課題

現在市場に流通している六角ナットには、以下のような特徴があります。

● 利点

  • 価格が安価で調達しやすい

● 課題

  • 品質のバラつきが大きい(寸法精度が安定せず、自動機では使用困難)
  • 重要寸法における不安定さ(1個ずつサイズが異なる)

■ 中国における六角ナットの製造拠点

中国国内での六角ナット・ネジ類の製造は、浙江省慈溪市(Cixi)、余姚市(Yuyao)が中心です。
この地域は国内生産量の約70〜80%を占めており、広東省東莞で生産されるジャック・コネクタ類のネジも、実はこのエリアから供給されているものが多いのです。

ちなみに、タツミ中国工場は浙江省杭州市に位置しており、慈溪・余姚から車で2時間以内。調達面での地の利があり、迅速な品質確認・仕入れ判断が可能です。

■ お客様からの声

● ご要望①:ジャックと付属品をセットで提供してほしい

  • 発注・管理の手間削減が可能
  • セットで購入すれば価格面でも合理的

● ご要望②:中国製品の品質に対する不安

  • サンプルは良くても、量産になるとバラつきが出る
  • いつでも高品質なものを安定供給してほしい

■ タツミ中国工場の品質管理体制(六角ナット例)

お客様の不安を払拭するため、当工場では以下のような多段階品質検査を導入しております。

  1. 通り止まりゲージ検査(全数)
  2. 信頼性検査(メッキ・環境負荷物質・材質など/1個)
  3. 精密寸法検査(重要箇所/5個)
  4. 外観検査(抜き取り):AQL 0.1で実施

また、複数仕入先のサンプルを比較し、「寸法のバラつきが少ない企業」を選定。単価や書類だけでなく、「現場・現物・現実」を重視した判断を徹底しています。


■ 最後に:コネクタ+付属品のトータル提供も可能です!

ジャック・コネクタにナットなどの付属品をワンセットで提供することで、
「価格」「品質」「管理効率」のすべてを改善することが可能になります。

品質やコストに課題を感じているお客様は、ぜひ一度、東北タツミまでご相談ください。


■ 注意事項

今回の図面には簡単な寸法表示を入れておりますが、必要に応じて削除・調整も可能です。
なお、該当の六角ナット(M9)は英国規格を基にした汎用品であり、市場にも多数流通している製品です。

今後も、現地のリアルな声や改善の取組みをブログやレポートで発信してまいります。

どうぞよろしくお願いいたします。

目次
閉じる