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「技術の日産」の業績回復のために必要な施策とは?

こんにちは。東北タツミ商品部です。

さて、最近私が注目しているニュースといえば「日産の業績悪化」が顕在化。

「技術の日産」と言われ、EVにもいち早く着手したイメージでしたが、2025年3月期第2四半期(2024年4~9月期)の決算を見ると、前年同期比93.5%減の192億円と、目を疑うような結果が出てきました。

これを受けて9000人の人員整理を行うと、私のような中小企業のサラリーマンでは想像がつかないほどの大きな決断をせまられているわけですね。

正直、ここまで悪化すると次の一手が非常に重要になってくるわけですが、私が思う「日産の再生」に必要な意見をまとめさせていただこうと思います。

目次

1. EV(電気自動車)市場での再起を図る

電動化は自動車業界の未来を決定づけるトレンドです。

日産は過去にEV「リーフ」で先駆者的な役割を果たしましたが、近年では競争が激化し、BYDやテスラなどのライバルに遅れをとっています。日産が再びEV市場でリーダーシップを取るためには、以下のような取り組みが必要です。

新技術の開発

日産の強みである技術力を活かし、電池性能の向上やコスト削減技術を開発することが鍵です。特に、より長い航続距離と充電時間の短縮は、消費者にとって魅力的な要素です。

多様なモデルの展開

リーフに続く新しいモデルを、SUVやコンパクトカーなど幅広いジャンルで展開することで、さまざまな消費者層にアピールすることが重要です。

東南アジア市場への進出

中国市場だけでなく、成長著しい東南アジア市場での存在感を高めることも不可欠です。価格競争力を持つEVを投入し、現地生産を強化することで市場シェアを拡大する戦略が有効でしょう。

ただ、ここにはBYDという大きなライバルがいますので、価格競争だけではなく明確なコンセプトも必要になってくるかと思います。


2. 自動運転技術のさらなる強化

未来の自動車業界では、自動運転が大きなテーマとなっています。日産はすでに「プロパイロット」技術を投入していますが、さらなる進化が必要です。

レベル4自動運転の実現

完全自動運転(レベル4)を目指し、技術開発を加速させることが大切です。他社と提携することで、開発コストを抑えながら技術を向上させることも考えられます。

都市交通への参入

自動運転技術を使ったタクシーや公共交通システムへの参入も新たな収益源となる可能性があります。これにより、日産は「車を売るだけの会社」から「モビリティサービスを提供する会社」へと進化できます。

これはライバルであるTESLAも進めていることで、北米以外のシェアを先に取ることで有利に立てるかもしれません。s


3. 環境意識を重視したブランド戦略

持続可能な社会が求められる中、環境への取り組みは消費者の信頼を得るための重要な要素です。

日産が環境意識の高いブランドとして認知されるためには、次のような施策が必要です。

カーボンニュートラル目標の推進

日産はすでに2050年までのカーボンニュートラル達成を目指すと発表していますが、この目標を具体化し、進捗を積極的に公表することが大切です。

特に北米などの海外市場ではこのような企業のイメージは非常に消費者の購買の動機づけになるようです。

リサイクルとサステナビリティ

使用済みバッテリーのリサイクルや再利用技術の確立、環境に優しい製造プロセスの導入など、サステナブルな取り組みを強化することで、企業イメージを向上させることができます。




日産が目指す未来

日産自動車が業績を回復し、再び「技術の日産」として輝くためには、上記のような多角的な施策が必要です。

市場の変化や消費者のニーズに柔軟に対応し、新たな価値を提供することで、日産はさらなる成長を遂げることができるでしょう。

挑戦と変革の先にある未来。それを切り開くのは、日産の持つ技術力と社員の情熱、そして消費者の支持です。

「やっちゃえ、日産。」と矢沢永吉さんがテレビCMで言っていたように、日産がすべきことは現状維持ではなく、今の世界にない車の新しい価値観を作り出すことなのではないでしょうか。

少なくともTESLA、トヨタにはそのような姿勢が見えますから、ライバルたちの横にまずコンセプトで並ぶことが最重要かもしれませんね。

私たちもその歩みを応援しながら、次世代のモビリティがどのように進化していくのかを見守りたいと思います。

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