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アナログの“生音”を、これからも。

商品部の藤ノ木です。今回は、“音楽にかかわるアナログジャック全般”について、私が日ごろ感じていることを少しお話ししたいと思います。

最近は、イヤフォンやスピーカーをはじめ、音の世界でもBluetoothなどのワイヤレスが主流になっています。
デジタル技術の進歩によって、音質も非常に良くなり、便利さという点ではこれ以上ないほどです。

それでも、私はアナログジャックの存在には“デジタルでは再現できない魅力”があると感じています。

目次

アナログが伝える、音のリアリティ

アナログジャックは、音をデータ化せずに“波のまま”伝える仕組みを持っています。
RCA、ステレオミニ、標準フォン、S端子――どのジャックにも共通しているのは、信号をシンプルに、そして忠実に伝えるという点です。

その結果、音の立体感や空気の動き、楽器の生っぽさまでもが自然に伝わります。
これは、デジタルではどうしても生まれにくい部分だと思います。

メーカーの“色”を通さない、素直な音

デジタル通信では、一度信号を半導体で処理するため、機器ごとの特徴やメーカーの味付けが音に反映されやすくなります。
一方でアナログは、そうした“加工”が少ない。だからこそ、ありのままの音を聴くことができるのです。

もちろん、オーディオ圧縮技術は日々進歩しています。
ですが、私たちは“良い音”を単に技術で作るのではなく、“どう伝えるか”というところにも価値があると考えています。

現場で求められるアナログ

デジタル全盛の時代でも、音楽・放送・舞台・計測などの現場では、いまもアナログジャックが使われ続けています。
信号の安定性やノイズの少なさ、そして長年積み重ねられてきた信頼性。これらは、アナログならではの強みです。

私たち東北タツミでは、そうした現場の声に応えるかたちで、アナログジャックの製造・供給を続けていくことを大切にしています。

“便利さ”の中にある、“ぬくもり”を残したい

ワイヤレス技術は今後もさらに発展していくでしょう。
ただ、技術が進めば進むほど、逆に“アナログのぬくもり”を求める人や現場があるのも事実です。

ケーブルをつなぐ、その一手間の先にある確かな音。
それは、機械越しではない、まっすぐな響きです。

私たちはこれからも、アナログの良さを大切にしながら、時代に合った製品づくりを続けていきたいと思います。

商品部 藤ノ木

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