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東北タツミ現場発AIプロジェクト vol.6 : 名刺管理アプリをAIを使って自作。欲しい機能だけ実装できるのが面白い。

目次

必要な機能だけを実装した名刺管理ツールがあれば良いのに…と思ったのでAIで作った。

こんにちは。広報兼、業務改善担当の酒井です。

最近、Makeというツールを触りながら、
「AIって結局、自分の仕事にどう使えばいいんだろう?」ということをいろいろ試しています。

その中で今回やってみたのが、「名刺管理ツールを作ってみる」というもの。

名刺管理と聞くと、すでに便利なサービスがたくさんありますよね。
実際、ちゃんとした法人向けの名刺管理ソフトを使えば、文字の読み取りもかなり優秀ですし、共有もしやすいし、営業活動とつなげられるものもあります。

ただ、そういうサービスを見ていると、時々こう思うことがあるんです。

会社に必要なのって、全部の機能じゃなくて、この一部だけなんだよな。
あと、単純に月額利用料金が高い。

たとえば、名刺の画像をアップしたら文字を読み取ってくれる。
会社名や氏名、メールアドレス、電話番号を整理してくれる。
あとで検索しやすい形で一覧にまとまってくれる。

正直、小規模で使う分なら、このくらいでも十分便利だったりします。

だったら、自分で作ってみたらどうなんだろう。
そんな流れで、今回の名刺管理ツールづくりを試してみました。

Make=AIに仕事をさせるための仕組みを作るアプリ

Makeの画面

それで、先にも触れたMake
最近これを使って何かできないかを実験しまくっています。

Makeをすごく簡単に言うと、アプリ同士をつないで、自動で仕事をさせる仕組みを作れるツールです。

たとえば、

画像を受け取る。

AIで文字を読む。

必要な情報だけ取り出す。

Googleスプレッドシートに保存する。

必要なら通知する。



そんな流れを、目で見える形で組み立てていけます。

今回の名刺管理ツールも、やっていることはかなりシンプルです。

1)名刺の画像を入れる。
2)AIが文字を読み取る。
3)必要な情報を整理する。
4)一覧に保存する。

たったこれだけです。

でも、これだけでも思っていた以上に面白かったんですよね。

というのも、名刺って、もらった瞬間は大事にしようと思うんですが、気づくと机の引き出しに入っていたり、カバンのポケットに残っていたりするじゃないですか。

そして、いざ「あの人の連絡先どこだっけ」となった時に、探すのが地味に大変。
この「あとで探すのが面倒」を減らせるだけでも、名刺管理はかなり価値があると思っています。

さらに、東北タツミでは、メルマガもやっていますから、名刺交換させてもらったお客様のアドレスも一律で管理したい!

もちろん既存の名刺管理ツールを使ったほうが早い場面もたくさんあります。
特に、会社全体で運用するなら、セキュリティや共有機能、サポート体制まで含めて、やはり専用サービスの強さはあります。

ただ、今回やってみて改めて感じたのは、自作には自作の面白さがあるということでした。

会社としてが保存したい項目だけに絞れる。
不要な機能は入れなくていい。
普段使っているツールに合わせられる。
あとから少しずつ変えていける。

そして、会社のネットワークサーバ内だけで完結できる。
既存のサービス会社のクラウドサーバに頼らなくて済むわけですね。これが大きい。
既存サービスを簡単に解約できないのは、こういう「情報がサービス会社側で管理されている」ところが大きいと僕はおもっているので、最初からそれは避けたいとおもっていました。

この自由さは、やっぱり既製サービスにはない魅力です。

たとえば今後なら、
会社名で自動分類したり、
業種ごとにタグをつけたり、
登録したあとにお礼メールの下書きを作ったり、いろいろ広げていけそうです。

つまり、名刺管理ツールを作ること自体がゴールというより、「自分の仕事に合った仕組みを育てていく」感覚に近いんですよね。

AIを活用する前に「情報整理」が大事だということがわかった。

※名刺の情報はダミーです。

一方で、やってみて難しさもちゃんとありました。

まず、AIに読ませれば何でも完璧にうまくいく、というわけではないこと。
名刺のデザインによっては、会社名と肩書きの区別があいまいだったり、日本語と英語が混ざっていたり、レイアウトが独特だったりします。

あと、実際は「読み取ること」よりも、「どう整理するか」のほうが大事だったりします。

会社名は正式名称で揃えるのか。
株式会社は省略するのか。
部署名は別で持つのか。
電話番号は代表番号と携帯番号を分けるのか。

こういうルールがあいまいだと、あとで一覧が見づらくなるんですよね。

なので、今回やってみて感じたのは、名刺管理は単純にOCRの問題ではなくて、「情報をどう整えるか」の設計がかなり大事だということでした。逆に言うと、そこが見えてきたこと自体がすごく学びでした。

今回の名刺管理ツールづくりって、ただ便利なものを1個作ったという話だけではなくて、AI活用の練習としてすごく良い題材だったんです。

画像を扱う。AIに情報を抜き出させる。データを整える。別のアプリに渡す。

今のAI活用でよく出てくる要素が、この中にかなり詰まっているんですよね。

だから、実際に手を動かしてみると、AIに何を任せられるのか、どこでミスが出やすいのか、人間がどこを確認すべきか、そういうことがかなりよくわかります。
「AIってすごいらしい」で終わるんじゃなくて、「なるほど、こういうふうに仕事に使うのか」と少しずつ腹落ちしてくる感じです。

AIを使ってツールを作ってみると、手応えがすごい。

僕自身、Makeを学びながらいろいろ試していますが、こういう小さなツールを作ってみると、AIがぐっと身近になるなと思いました。

いきなり大きな仕組みを作ろうとすると難しいですが、今回みたいに、入力が1つあって、AIの処理が1つあって、保存先が1つある、くらいの小さな流れならかなり取り組みやすいです。名刺管理は、その題材としてちょうどよかったですね。

既製品を使うのももちろん良い。でも、自分に必要なものを、自分で組んでみるというのも、思っていた以上に面白い。

Makeを学びながら何かひとつ作ってみたい人には、名刺管理ツールはかなりおすすめの題材だなと思いました。

まだまだ改善の余地はありますが、「自分の仕事に合ったAIツールを自分で作る」という最初の一歩としては、かなり手応えがありました。

次はこの仕組みに、タグ付けや検索性の強化、連絡先との連携なんかも足して、もう少し実用的な形に育ててみたいと思っています。

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