東北タツミ現場発AIプロジェクト vol.6 : 名刺管理アプリをAIを使って自作。欲しい機能だけ実装できるのが面白い。 2026 3/25 スタッフブログ 2026年3月25日 2026年3月25日 目次必要な機能だけを実装した名刺管理ツールがあれば良いのに…と思ったのでAIで作った。 こんにちは。広報兼、業務改善担当の酒井です。 最近、Makeというツールを触りながら、「AIって結局、自分の仕事にどう使えばいいんだろう?」ということをいろいろ試しています。 その中で今回やってみたのが、「名刺管理ツールを作ってみる」というもの。 名刺管理と聞くと、すでに便利なサービスがたくさんありますよね。実際、ちゃんとした法人向けの名刺管理ソフトを使えば、文字の読み取りもかなり優秀ですし、共有もしやすいし、営業活動とつなげられるものもあります。 ただ、そういうサービスを見ていると、時々こう思うことがあるんです。 会社に必要なのって、全部の機能じゃなくて、この一部だけなんだよな。あと、単純に月額利用料金が高い。 たとえば、名刺の画像をアップしたら文字を読み取ってくれる。会社名や氏名、メールアドレス、電話番号を整理してくれる。あとで検索しやすい形で一覧にまとまってくれる。 正直、小規模で使う分なら、このくらいでも十分便利だったりします。 だったら、自分で作ってみたらどうなんだろう。そんな流れで、今回の名刺管理ツールづくりを試してみました。 Make=AIに仕事をさせるための仕組みを作るアプリ Makeの画面 それで、先にも触れたMake。最近これを使って何かできないかを実験しまくっています。 Makeをすごく簡単に言うと、アプリ同士をつないで、自動で仕事をさせる仕組みを作れるツールです。 たとえば、 画像を受け取る。↓AIで文字を読む。↓必要な情報だけ取り出す。↓Googleスプレッドシートに保存する。↓必要なら通知する。 そんな流れを、目で見える形で組み立てていけます。 今回の名刺管理ツールも、やっていることはかなりシンプルです。 1)名刺の画像を入れる。2)AIが文字を読み取る。3)必要な情報を整理する。4)一覧に保存する。 たったこれだけです。 でも、これだけでも思っていた以上に面白かったんですよね。 というのも、名刺って、もらった瞬間は大事にしようと思うんですが、気づくと机の引き出しに入っていたり、カバンのポケットに残っていたりするじゃないですか。 そして、いざ「あの人の連絡先どこだっけ」となった時に、探すのが地味に大変。この「あとで探すのが面倒」を減らせるだけでも、名刺管理はかなり価値があると思っています。 さらに、東北タツミでは、メルマガもやっていますから、名刺交換させてもらったお客様のアドレスも一律で管理したい! もちろん既存の名刺管理ツールを使ったほうが早い場面もたくさんあります。特に、会社全体で運用するなら、セキュリティや共有機能、サポート体制まで含めて、やはり専用サービスの強さはあります。 ただ、今回やってみて改めて感じたのは、自作には自作の面白さがあるということでした。 会社としてが保存したい項目だけに絞れる。不要な機能は入れなくていい。普段使っているツールに合わせられる。あとから少しずつ変えていける。そして、会社のネットワークサーバ内だけで完結できる。既存のサービス会社のクラウドサーバに頼らなくて済むわけですね。これが大きい。既存サービスを簡単に解約できないのは、こういう「情報がサービス会社側で管理されている」ところが大きいと僕はおもっているので、最初からそれは避けたいとおもっていました。 この自由さは、やっぱり既製サービスにはない魅力です。 たとえば今後なら、会社名で自動分類したり、業種ごとにタグをつけたり、登録したあとにお礼メールの下書きを作ったり、いろいろ広げていけそうです。 つまり、名刺管理ツールを作ること自体がゴールというより、「自分の仕事に合った仕組みを育てていく」感覚に近いんですよね。 AIを活用する前に「情報整理」が大事だということがわかった。 ※名刺の情報はダミーです。 一方で、やってみて難しさもちゃんとありました。 まず、AIに読ませれば何でも完璧にうまくいく、というわけではないこと。名刺のデザインによっては、会社名と肩書きの区別があいまいだったり、日本語と英語が混ざっていたり、レイアウトが独特だったりします。 あと、実際は「読み取ること」よりも、「どう整理するか」のほうが大事だったりします。 会社名は正式名称で揃えるのか。株式会社は省略するのか。部署名は別で持つのか。電話番号は代表番号と携帯番号を分けるのか。 こういうルールがあいまいだと、あとで一覧が見づらくなるんですよね。 なので、今回やってみて感じたのは、名刺管理は単純にOCRの問題ではなくて、「情報をどう整えるか」の設計がかなり大事だということでした。逆に言うと、そこが見えてきたこと自体がすごく学びでした。 今回の名刺管理ツールづくりって、ただ便利なものを1個作ったという話だけではなくて、AI活用の練習としてすごく良い題材だったんです。 画像を扱う。AIに情報を抜き出させる。データを整える。別のアプリに渡す。 今のAI活用でよく出てくる要素が、この中にかなり詰まっているんですよね。 だから、実際に手を動かしてみると、AIに何を任せられるのか、どこでミスが出やすいのか、人間がどこを確認すべきか、そういうことがかなりよくわかります。「AIってすごいらしい」で終わるんじゃなくて、「なるほど、こういうふうに仕事に使うのか」と少しずつ腹落ちしてくる感じです。 AIを使ってツールを作ってみると、手応えがすごい。 僕自身、Makeを学びながらいろいろ試していますが、こういう小さなツールを作ってみると、AIがぐっと身近になるなと思いました。 いきなり大きな仕組みを作ろうとすると難しいですが、今回みたいに、入力が1つあって、AIの処理が1つあって、保存先が1つある、くらいの小さな流れならかなり取り組みやすいです。名刺管理は、その題材としてちょうどよかったですね。 既製品を使うのももちろん良い。でも、自分に必要なものを、自分で組んでみるというのも、思っていた以上に面白い。 Makeを学びながら何かひとつ作ってみたい人には、名刺管理ツールはかなりおすすめの題材だなと思いました。 まだまだ改善の余地はありますが、「自分の仕事に合ったAIツールを自分で作る」という最初の一歩としては、かなり手応えがありました。 次はこの仕組みに、タグ付けや検索性の強化、連絡先との連携なんかも足して、もう少し実用的な形に育ててみたいと思っています。 スタッフブログ AIプロジェクト