生成AIで伸びる半導体と、人間らしさを繋ぎ止めるジャック。 2024 1/23 スタッフブログ 2024年1月16日 2024年1月23日 目次「生成AI」の影響で半導体需要がどんどん伸びてきた。 東北タツミで、仕事の合間に「生成AI」についてスタッフ同士でお話をする機会がありました。 「生成AI」という言葉は2023年のユーキャンの流行語大賞も取得しましたね。 「Chat GPT」をはじめ、昨今、自ら考え、最適解を導き出すAIがさまざまなものに活用されるようになりました。 パソコンやスマホだけでなく、エアコンや冷蔵庫などのいわゆる白物家電はもちろん。テスラやBYDなどの自家用車。我が家の風呂のボイラーなどもインターネットが繋がっている。(そのおかげで、先日風呂が故障した時には半導体不足の影響で1年ほど修理が遅れました苦笑) 暮らし全体をスマート化しようという流れがここにきて急激に伸びてきています。 実はものづくりの製造現場でも、この生成AIは入り込んできています。 特にその影響が大きいのが「生産管理」の部分。 今までは、経験豊富なスタッフが工場全体を効率化させるためにライン作業の工程を見直し「ムラ、ムリ、ムダ」を省くという努力を続けていましたが、この分野は生成AIが一番実力を発揮できる分野でもあるのです。 生産効率をとにかく上げるための新しいアウトプットを無限に返し続けてくれるAIは、経験豊富な人間にとって代わられるということは時間の問題といっても過言ではありません。 これを支えるのが生成AIを組み込むための生成AIを動かすためのチップの元となる「半導体」というわけです。 東京エレクトロンなどの半導体製造装置を作るメーカーなどの勢いは目を見張るものがあります。 ダイヤモンド・オンライン 東京エレクトロン、TOWA、ディスコ…半導体需要の起爆剤「生成AI」の波に乗る最強技術企業【15社】 半導体市場は2024年に空前の活況を迎えそうだ。その起爆剤は「ChatGPT」に代表される「生成AI」ブームだ。AIに不可欠な先端半導体に巨大な需要が発生しており、世界の半導… 半導体製造の設備場所が台湾から日本に移動してきた意味。 世界トップクラスの半導体メーカーといえば、台湾にあるTSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Company:台湾積体電路製造)ですが、実はこの会社が日本に工場を建て始めたのはご存知でしょうか? ニュースイッチ by 日刊工業新聞社 TSMC・ラピダス進出後押し…先端半導体の製造基板支える熊本県と北海道が連携協定で狙う効果 ニュースイッチ… 熊本県と北海道が半導体産業振興に向けて連携協定を結んだ。台湾積体電路製造(TSMC)が進出する熊本県、ラピダス(東京都千代田区)が工場を建設する北海道。離れた地… 察しの良い方はすでに予測がついていることだと思いますが、中国と台湾間で怒っている「台湾有事」がこれに大きく影響してきていることは間違いありません。 つい最近も、台湾の総統選で民進党の頼清徳が「中台関係の現状を維持する」と発表したばかりです。 中国側が台湾にいつ武力行使をしてもおかしくないような状態で、いつまでも台湾だけに半導体を任せて置けない。 と、米国をはじめたくさんの国々が半導体製造設備を台湾から他の場所にも展開を始めています。 その一つの候補地が「日本」というわけです。 台湾と物理的に近いこと。そして、なんといっても円安の影響も大きいのでしょう。 労働力が安いのに品質は高い。というのが世界から見た現状の日本なのです。 人間らしさは「非効率」なアナログの部分に残されている。 さて、私たち東北タツミがこういった「半導体」や「生成AI」の時代に向けて何を主として作っているか。 となると、主に電子楽器を繋ぐプラグやジャックだったりするわけです。 人間の声や楽器が出した「音」などを入力するための入り口を作っています。 今や、パソコン一つで楽曲が作れる時代です。 正直、楽器などなくてもキーボードで音を打ち込んで作れてしまいますし、実際にボーカロイドが歌った曲が大ヒットすることも珍しく無くなってきました。 このデジタル政策にももちろん生成AIや半導体が大いに関わってきているでしょう。 デジタル音楽の隆盛。それはそれで素晴らしいと思います。 ただ、やっぱり「アナログの良さ」というものもやはり残っていくのではないかと私どもは思うわけです。 ギターを肩からかけて、ジャックを「ガチャッ」と差し込んだ瞬間の嬉しさ、気持ちよさ。 人が出した音を、増幅させ、空気を震わせるアンプに送り込む。 私どもはそういう「人間の感覚を誘い込む仕組み」を作っているのだと考えます。 人間を人間たらしめているのは、効率的ではない「感覚」の部分。 非効率なアナログの部分なのではないかと考えるわけです。この部分だけはAIには取って代わられない部分でもあるでしょう。 そういったことを考えながら、今でも試験は「アナログに人の手」で行う。ということを日々弊社では行なっています。 コネクタ、プラグのご相談などあれば、お気軽にご連絡くださいませ。 スタッフブログ