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東北タツミ現場発AIプロジェクト vol.16: AIが奪っているのは「作業時間」だけじゃない。価値基準そのものが変わっている話。

こんにちは。広報兼、業務改善担当の酒井です。

突然ですが、最近こんなことを思いませんか?

「AIを使えば、仕事が早くなるのはわかった。でも、なんか根本的に何かが変わっている気がする…」

その感覚、正しいと思います。

AIが奪っているのは「作業時間」だけではありません。
実は、もっと大切なものを同時に変えています。今回はそのあたりを少し掘り下げてみます。

目次

「時間をかけた」という言い訳が、使えなくなった。

AI導入以前、こんな心理が無意識に働いていませんでしたか?

「これだけ時間をかけたんだから、きっと良いはずだ。」

資料を何時間もかけて作ると、「手間をかけた分だけ価値がある」と感じる。これは人間として自然な感覚です。

ただ、AIを使うようになってから、この「時間への未練」が消えはじめています。

1時間で作れるものを、10時間かけて作る意味がなくなった。ということは、時間をかけたかどうかで品質を判断する根拠も、同時になくなっています。

最初はこれが少し怖かったのですが、しばらく使い続けてみると、違う見方ができるようになりました。

時間の呪縛が外れると、「良いもの」の定義が変わる。

時間への未練がなくなると、判断基準がシンプルになります。

「これは、見た人にとって良い体験になっているか?」

それだけです。

制作時間が短かろうが長かろうが、見た人にとって価値があるかどうか。この一点に集中できるようになりました。

実際に当社でも、以前は「とりあえず手間をかけた充実した資料」を作りがちでしたが、最近は「必要なことだけ書いた、読みやすい資料」の方が社内での反応が良いことに気づきはじめています。

AIが量産できるものは、すぐに価値が下がる。

もう一つ、AIを使って実感していることがあります。

誰でも同じようにAIで作れるものは、あっという間に埋没する、ということです。

AIが生成した文章、AIが作ったデザイン。

技術的な品質は高くても、「誰が作っても似たようなもの」になりやすい。差別化が非常に難しい。

そうなると残るのは、何をテーマに選ぶか、どういう視点で切り取るか、何を面白いと思うか、という「人が持っている感覚」の部分だけです。

作る速さは平等になりつつあります。だからこそ、「何を作るか」を決める判断力の価値が、相対的に上がっています。

「どれだけ使うか」より「どう使うか」の話。

よく「AIをどれだけ使っているか」という話になりますが、個人的にはそこはあまり本質ではないと感じています。

大事なのはAIをどう使っているか、つまり何を判断させて、何は自分が考えるか、の設計の部分です。

当社のケースでいうと、翻訳・要約・下書きといった「決まったアウトプットを出す作業」はAIに任せています。一方で、「この資料は誰に見せるべきか」「このタイミングで共有していいか」という判断は、引き続き人がやっています。

この棲み分けを意識するだけで、AIの効果の感じ方がかなり変わりました。

まとめ:AIが変えているのは、仕事の「速さ」だけじゃない。

今回お伝えしたかったのは、AIは仕事を早くするだけでなく、仕事の価値基準そのものを変えつつある、ということです。

時間をかけることの価値が下がり、「何を・どんな視点で・誰のために」という判断の価値が上がっている。そのことを意識しながらAIを使うのと、ただ便利なツールとして使うのでは、少し先の景色が変わってくると思っています。

次回は、また具体的な活用事例をご紹介できればと思います。

ぜひ参考にしてみてください!

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