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良い公差を見極めることが、設計に携わる者に必要なスキルである。

こんにちは。東海林です。

先日、弊社で新しいコネクタの開発会議を行いました。

こういった会議で一番時間を使う内容が「各パーツの公差」の話。

図面の寸法値と工場で実際に出来上がってきた物の寸法は、物理的にどうしてもズレが出てしまいますから、

そのズレの許容をどこまでに収めるのか。というのが公差というものになってくるわけです。

公差の基準がしっかり決まらないと、コネクタの組み立てができないこともあります。

例えるならば….

たくさんピースがあるパズルで最後の1ピースがギチギチで入らないみたいな時がありますよね。

それは他のピースの「公差」の設定がおかしいからです。
ちゃんとパズルを完成させられるだけのバッファが必要なわけです。

その公差の感覚をつけるためには、設計だけではなく製造工場での経験はもちろん、3D CADでのシミュレーション技術なども非常に重要になってくる。

また、公差の値にこだわりすぎると、精密な航空機部品のようにコストもかかりすぎてしまいます。

社長が言うには、

「良い設計は物が作りやすい。公差はその視点から決めるべきだ。」

とおっしゃっていました。

自分としても、今後、しっかりと設計に携わっていくために公差に注目して図面を学んでいこうと思っています。

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