写真の下段は車載フォンジャック(コネクタ)に使用されている「スリ-ブ」と呼ばれる部品
です。
嵌合口(かんごうぐち)に使用され、家に例えると「玄関ドア」にあたる顔となる部品です。
その為、外観と強度を求められます。
写真の上段はこの部品の「スケルトン」と呼ばれ、プレス加工の順番がわかるものです。
左から右へ順に加工が進み、右端で製品が完成します。
スリ-ブは全部で14工程あり、これらの工程を経て成形されています。
今回はこのスリ-ブの加工工程について、ご紹介したいと思います。
スリ-ブは14工程を経て成形され、その内の11工程が「絞り」に関係しています!
1.スリ-ブの加工工程をご紹介します
スリーブの加工工程は3つに大別されます。
【加工工程】
①-1 パイロット穴
加工する材料の位置を適正な位置に精度よく補正します。
この後に出てくる全ての工程は、この穴が基準となり加工を行います。
穴は等間隔に開いていて穴と穴の間隔だけ一定の速度で材料を送っています。
①-2 絞り工程における応力緩和穴
② 絞り
1枚のブランク(薄い板状金属)から灰皿のような形状を作る工程です。
ポイントになるのは、
ダイス穴より外側のブランクはパンチがダイス穴に押し込まれるのに連動して
圧縮力が作用し、しわ(座屈現象)を発生させます。
その為、ブランクホルダ-を用いることにより、ブランクを抑え込んでしわの発生
を防止します。
④ 外形抜き・切断
最終工程です。
完成したスリ-ブの外形を抜き、切り離して取り出します。
金属加工のことなら東北タツミへ。
どんなことでも、遠慮なくご相談ください。
専門スタッフが対応いたします。
ご相談総合窓口 TEL 03-5577-5831まで!